PBプロテイン商品急増の背景と市場構造

PBプロテイン商品急増の背景と市場構造

Protein hub編集部 編集部

用途・ターゲット市場
PBプロテイン商品急増の背景と市場構造

PBプロテインが増えている背景

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市場拡大・価格志向・OEM化の重なり

PB、つまりプライベートブランド型のプロテイン商品が増えている背景には、プロテイン需要の一般化、消費者の価格志向、そしてOEM企業による受託製造体制の発達がある。

かつてプロテインは、アスリートや本格的なトレーニング層が利用する専門性の高い商品という位置づけが強かった。しかし近年は、美容、ダイエット、健康維持、シニア層の栄養補給など、より幅広い目的で利用されるようになり、日常的な栄養補助食品として定着しつつある。

こうした需要拡大に加え、物価高による節約志向もPBプロテインの追い風になっている。プロテインは継続購入されやすい商品であるため、消費者は味や成分だけでなく、1食あたりの価格や容量あたり単価を重視しやすい。

小売企業が自社の販売網を活用してPB商品を展開すれば、広告費や中間流通コストを抑えやすく、ナショナルブランドよりも低価格で訴求できる場合がある。

また、D2Cブランドの参入を支えているのが、プロテインOEM企業の存在である。新興ブランドは、自社で製造設備や研究開発部門を持たなくても、OEM企業に製造を委託することで、オリジナルのプロテイン商品を展開できる。

近年は、小ロット対応、既存処方の活用、フレーバー開発、資材調達、パッケージ設計まで支援するOEM企業もあり、市場参入のハードルは以前より下がっている。

製造委託における品質管理の考え方

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HACCP・GMP・表示規制の確認

市場参入がしやすくなった一方で、品質管理の重要性が下がるわけではない。プロテインは食品として扱われるため、製造工程ではHACCPに沿った衛生管理が求められる。

原料の受け入れ、混合、充填、包装、出荷までの各工程で、微生物汚染や異物混入などのリスクを管理し、記録を残す体制が必要である。

特にプロテインのような粉末製品では、粉塵、湿度、異物混入、アレルゲン管理などが品質に影響しやすい。そのため、ブランドオーナーはOEM先を選ぶ際、価格や最小ロットだけでなく、衛生管理体制、原料管理、製造記録、トレーサビリティ、検査体制などを確認する必要がある。

また、健康食品やサプリメントに近い形状・販売方法で展開する場合には、GMP認証の有無も判断材料になる。 GMPは、原料の受け入れから最終製品の出荷まで、一定の品質を保つための製造管理・品質管理の考え方である。

ただし、すべてのプロテイン商品に一律で義務づけられるものではないため、商品の分類や販売方法に応じて確認する必要がある。

さらに、広告表現では「痩せる」「筋肉が必ずつく」といった過度な効能訴求を避け、食品表示法、健康増進法、景品表示法に沿った表現管理が欠かせない。

市場構造の整理

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大手NBと後発PB・D2Cの比較

PB・D2Cプロテインが伸びているとはいえ、単に安い商品を出せば成功するわけではない。大手ナショナルブランドは、知名度、流通網、広告力、大量供給体制に強みを持つ。

一方、後発のPB・D2Cブランドは、特定のニーズに絞った商品設計や、開発スピード、SNSを活用した顧客接点づくりで差別化しやすい。

項目

大手ナショナルブランド

後発PB・D2Cブランド

主なターゲット

一般トレーニング層、スポーツ層、マス層

美容志向、シニア、植物性志向、ダイエット層など

強み

認知度、流通量、広告力、大量生産

小回りの利く開発、価格設計、ターゲット特化

商品特徴

定番フレーバー、タンパク質量、安心感

独自成分、限定フレーバー、製造背景の透明性

販売方法

量販店、ドラッグストア、EC、スポーツ店

自社EC、SNS、モール、小売PB棚

注意点

価格競争に巻き込まれやすい

品質保証と広告表現の管理が必要

今後のPBプロテインでは、低価格だけでなく、誰に向けた商品なのかを明確にすることが重要になる。

たとえば、美容目的、植物性原料、低糖質、飲みやすさ、シニア向け、アスリート向けなど、ターゲットを絞ることで、後発ブランドでも独自の価値を打ち出しやすい。さらに、どのような原料を使い、どのような工場で製造しているかを示すことは、消費者の信頼獲得にもつながる。

まとめ

PBプロテイン商品の増加は、タンパク補給食品市場の拡大、小売企業やD2Cブランドの販売力、そしてOEM企業による受託製造インフラの発達が重なった結果である。小ロット生産や処方開発の外部委託により、新規参入のハードルは下がっている。

一方で、食品としての安全性、HACCPに沿った衛生管理、GMPを含む品質保証、適切な広告表示は欠かせない。今後は、価格の安さだけでなく、品質管理、製造背景の透明性、ターゲットに合わせた商品設計が、PB・D2Cプロテインの競争力を左右する。

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参考文献

[1]富士経済グループ・タンパク補給食品の国内市場を調査

URL:https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25116&la=ja

確認日:2026年6月15日

[2]富士経済グループ・プロテインなどのタンパク補給食品市場を調査

URL:https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=24084&la=ja

確認日:2026年6月15日

[3]経済産業省・物価高における流通業のあり方検討会 報告書

URL:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/distribution_industry/20230331_report.html

確認日:2026年6月15日

[4]経済産業省・令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました

URL:https://www.meti.go.jp/press/2025/08/20250826005/20250826005.html

確認日:2026年6月15日

[5]厚生労働省・HACCP(ハサップ)

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html

確認日:2026年6月15日

[6]日本健康食品規格協会(JIHFS)・GMPとは

URL:https://www.jihfs.jp/gmp/gmp_01.html

確認日:2026年6月15日

[7]消費者庁・健康増進法(誇大表示の禁止)

URL:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/extravagant_advertisement

確認日:2026年6月15日

[8]株式会社アルプロン・オリジナルブランド プロテインOEMサービス

URL:https://alpron.co.jp/oem-small-lot/

確認日:2026年6月15日

[9]株式会社サプリスタンダード・プロテインのOEM・オリジナルプロテインを小ロット低コストで製造

URL:https://sapuri-standard.co.jp/service/protein/

確認日:2026年6月15日

[10]株式会社ナチュラルキッチン・プロテインOEM

URL:https://naturalkitchen.co.jp/protein_oem/

確認日:2026年6月15日