プロテイン食品のパッケージデザインは何を伝えるべきか

プロテイン食品のパッケージデザインは何を伝えるべきか

Protein hub編集部 編集部

用途・ターゲット市場
プロテイン食品のパッケージデザインは何を伝えるべきか

近年、プロテイン(たんぱく質)を配合した食品・飲料市場が拡大を続けている。多様な商品が小売店の棚に並ぶ中、消費者に自社の商品を選んでもらうためには、パッケージデザインの役割が極めて大きい。

結論として、プロテイン食品のパッケージは、「たんぱく質量」「摂取目的」「味・美味しさ」「信頼性」の4要素を瞬時に、かつ法令に則って伝える必要がある。

最優先で伝えるべき「たんぱく質量」とルールの遵守

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瞬時に伝わる「数値」のデザイン

プロテイン食品を購入する消費者の最大の関心事は、「たんぱく質がどの程度含まれているか」である。そのため、パッケージの表面(メインフェース)には、「たんぱく質〇〇g」といった具体的な数値を最も視認性の高い位置に配置することが推奨される。

栄養強調表示のルール遵守

数値をアピールする際、食品表示基準に則った表示が必須となる。「高たんぱく」「たんぱく質たっぷり」といった「高い旨」の表示(栄養強調表示)を行う場合、食品100g当たり、一般に飲用に供する液状食品では100ml当たり、または100kcal当たりのいずれかで、食品表示基準の基準値を満たしている必要がある[1]。単なるデザイン上の強調ではなく、法令の基準を満たした上での表現でなければならない。

ターゲット層と利用目的の明確化

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「誰の」「どのような場面」に向けた商品か

かつてのプロテインは「筋力トレーニングを行う一部のアスリート向け」というイメージが強かったが、現在は美容、ダイエット、高齢者のフレイル(加齢による心身の衰え)予防など、利用目的が多様化している。

パッケージデザインにおいては、推奨される使用場面(朝食時、運動後、間食など)やターゲット層をデザインのトーン&マナーで明示し、消費者が「自分に必要な商品だ」と直感的に理解できる工夫が求められる。

食品の区別と適切な表現

商品の目的を伝える際、通常食品、栄養機能食品、機能性表示食品、特定保健用食品(トクホ)の区別を明確にしなければならない。

「飲むだけで筋肉がつく」「病気が治る」といった効果を保証するような表現や、医薬品と誤認される表現は健康増進法や景品表示法などで厳しく禁止されている[2]。あくまで栄養補給の範囲内での表現に留めることが重要である。

継続利用を促す「味」と「美味しさ」の訴求

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「プロテイン=飲みにくい」を払拭する工夫

日常的に消費される食品において、継続的な購買(リピート)を決定づけるのは「味」である。いくら栄養価が高くても、美味しさが伝わらなければ手に取られにくい。

フレーバー(ストロベリー、チョコレートなど)を連想させるカラーリングや、中身のシズル感(みずみずしさや美味しさを直感的に伝える写真やイラスト)をパッケージに配置し、嗜好品としての魅力を高めることが有効である。

信頼性と安全性を担保する情報開示

正確な食品表示とアレルゲン情報の提供

健康を意識する消費者は、原材料や添加物にも敏感である。パッケージの裏面または側面に記載される一括表示欄には、食品表示法に基づく正確な原材料名、アレルギー物質、賞味期限、保存方法などを漏れなく記載する必要がある[3]。

特に乳や大豆など、プロテインの主原料となりやすい成分はアレルゲン表示の対象になり得るため、最新の特定原材料等の区分を確認し、分かりやすく表示することが重要である。

安全性・品質管理への配慮を伝える情報

国内製造であることや、アンチ・ドーピング認証、GMP(適正製造規範:製造所における製造管理、品質管理の基準)認定工場での製造など、品質管理や安全性への配慮を示す客観的な事実があれば、それらをアイコン等で表面に表示することも、ブランドの信頼性向上に大きく寄与する。

まとめ

プロテイン食品のパッケージデザインは、単に目立てばよいというものではない。消費者が求める「たんぱく質量」「目的」「味」の情報を直感的に伝えつつ、食品表示基準等の法令を遵守し、「信頼性」を担保することが求められる。ターゲットに刺さる魅力的なビジュアルデザインと、正確な情報開示を両立させることが、ブランド価値の向上と小売店での継続的な配荷に繋がるのである。

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参考文献

[1] 消費者庁 栄養成分表示について

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/

[2] 消費者庁 健康増進法(誇大表示の禁止)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/

[3] 消費者庁 食品表示法等(法令及び一元化情報)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/pdf/130621_gaiyo.pdf