
ソイプロテインを選ぶとき、「大豆イソフラボンも摂れるの?」「女性向けと書かれている理由は?」と気になる人は多いです。イソフラボンは大豆に含まれる成分ですが、たんぱく質そのものではありません。この記事では、ソイプロテインとつなげて理解しやすいように、大豆イソフラボンの基礎、食品ごとの違い、摂るときの注意点を整理します。
イソフラボンとは何か

大豆イソフラボンは、大豆、特に大豆胚芽に多く含まれる複数の成分の総称です。農林水産省は、女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ていることから「植物性エストロゲン」とも呼ばれると説明しています[1]。
ただし、「女性に必ずよい」「美容効果が出る」と断定できる成分ではありません。大豆食品に含まれる成分の一つとして、たんぱく質や脂質、炭水化物、ミネラルなどと一緒に考えるのが自然です。
大豆食品とソイプロテインの関係

大豆は「畑の肉」とも呼ばれ、体を作るたんぱく質の供給源の一つです。食事バランスガイドでも、大豆料理は肉・魚・卵料理と同じく「主菜」に位置づけられています[1]。
ソイプロテインは、大豆由来のたんぱく質を補いやすくした食品です。大豆を原料とするため、製品によってはイソフラボンを含む場合があります。ただし、含有量は原料や製法で変わるため、「ソイ=イソフラボン量が同じ」とは考えません。
表1:大豆食品の見るポイントと確認する場所の関係
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見るポイント |
確認する場所 |
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たんぱく質量 |
栄養成分表示 |
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エネルギー・糖質・脂質 |
栄養成分表示 |
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大豆由来かどうか |
原材料名 |
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イソフラボン量 |
商品説明・メーカー表示 |
加工食品の栄養成分表示では、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量などが表示されます。[3]ソイプロテイン選びでも、まずは表示を確認しましょう。
食品ごとのイソフラボン量は違う

大豆イソフラボンは、大豆を原料とする多くの加工食品に含まれます。ただし、食品の種類や製造方法によって量は変わります。
表2:食品100gあたりの大豆イソフラボン量の平均値
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食品(100g) |
大豆イソフラボン量の平均値 |
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もめん豆腐 |
40mg |
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きぬごし豆腐 |
38mg |
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大豆 |
247.8mg |
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みそ |
59.1mg |
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しょうゆ |
1.0mg |
実際に食べる量は食品ごとに違うため、単純に数字だけで比べず、普段の食事全体で見ます。
摂りすぎを避ける考え方
大豆イソフラボンの一日摂取目安量の上限値を70〜75mg/日とし、この量は長期間毎日摂る場合の平均値としての上限だとされています[4]。大豆食品から一時的に上限を超えても、すぐに健康被害につながるという意味ではありません。
一方で、特定保健用食品などで日常の食事に上乗せする場合は、30mg/日を上限の考え方とされています[5]。妊娠中の人、妊娠の可能性がある人、乳幼児・小児は、イソフラボンを強化した食品を日常の食事に上乗せして摂ることは推奨されていません。
まとめ
イソフラボンは大豆に含まれる成分で、ソイプロテインの「たんぱく質」とは別に考える必要があります。ソイプロテインを選ぶときは、イソフラボンだけで判断せず、たんぱく質量、エネルギー、糖質、原材料名を確認しましょう。
普段の大豆食品を過度に避ける必要はありません。気をつけたいのは、サプリメントや強化食品を重ねて、特定成分だけを多く摂り続けることです。植物性プロテインを上手に使うには、「大豆食品の一部」としてバランスよく取り入れる視点が役立ちます。

参考文献
[1]農林水産省. 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A (2012/2/3)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_daizu_qa/
[2]食品安全委員会. 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A (2006/5/16)
https://www.fsc.go.jp/sonota/daizu_isoflavone.html
[3]消費者庁. 栄養成分表示について
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/nutrient_declearation/
[4][2]と同上
[5][2]と同上
